画面を覆い尽くすグロテスクな異星生命体、足を止めた瞬間に群がられて死に至る絶望感、そしてトリガーを押しっぱなしで敵の群れを薙ぎ払う圧倒的カタルシス——。
サンフィッシュくまの氏が放ち、わくわくゲームズが展開する『最終回収SQUAD』は、まさに『DOOM』の猛スピードと『地球防衛軍』の狂気的な大群感をフュージョンさせ、2.5Dのレトロなグラフィックにぶち込んだような、中毒性抜群の「ジャパニーズ2.5D FPS」である。
「FPSはエイムが命?知ったことか!」と言わんばかりの豪快なゲームデザインと、終末世界で繰り広げられるロボットガールたちのゆるい日常。
この強烈なギャップと弾幕地獄に一気に引きずり込まれた筆者が、本作の持つ魅力とリアルなプレイ感を本音でぶちまけていく。

- 『最終回収SQUAD』の基本情報
- 『最終回収SQUAD』ってどんなゲーム?
- プレイの魅力①:『DOOM』×『地球防衛軍』?押し寄せる大群と止まれない緊張感
- プレイの魅力②:クソエイムでも問題なし!「敵の方を向いて撃て」という豪快なプレイフィール
- プレイの魅力③:生還率を爆上げする「デコイ」の神要素とエッジの効いたビルド構築
- ビジュアルの魅力:90年代レトロPCゲーム感漂う2.5Dドット絵と、狂気的なまでの「UI演出」
- 世界観・ストーリーの魅力:人類滅亡の絶望と、どこか危機感の薄いロボットたちの「愛おしさ」
- ここは注意!購入前に知っておくべき「惜しいポイント」
- まとめ:1,500円で味わえる濃密な脳汁体験!サクッと遊べて満足度は抜群
『最終回収SQUAD』の基本情報
| 項目 | 詳細 |
| タイトル | 最終回収SQUAD(英題:The Last Salvage Squad) |
| 開発 | サンフィッシュくまの |
| パブリッシャー | わくわくゲームズ |
| ジャンル | 2.5D シングルプレイFPS(ジャパニーズFPS) |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam)/ Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 |
| 発売日 | 2026年6月18日 |
| 価格 | 1,500円(税込) |
『最終回収SQUAD』ってどんなゲーム?
人類が異星文明に敗北し、とっくに滅亡した後の地球。
そこに残された全高12mの自律人型駆動体「CogrinaUnits」(ロボットガール)たちが、人類なき後もひたすらエイリアン兵器を打ち滅ぼすために戦い続ける——。
本作の基本設定は、救いようのない極厚の終末SFだ。
システムとしてはミッションクリア型の2.5D FPSなのだが、狂っているのがそのサバイバル思想。
「前機(直前で撃破された自分)の残骸から装備を剥ぎ取って戦線を維持する」という使い捨て前提の残機制を採用している。
重苦しいディストピア世界と、無機質な殺戮、そして拠点で見せるロボットたちのどこか抜けた会話。この殺伐とシュールの混ざり合った独特の空気が、プレイヤーをじわじわと中毒にしていく。
プレイの魅力①:『DOOM』×『地球防衛軍』?押し寄せる大群と止まれない緊張感
本作のバトルは、とにかく「画面を埋め尽くす敵の密度」が狂っている。
視界を塞ぐレベルで湧き出る不気味な異星生命体の群れは、まさに『地球防衛軍』の絶望感そのもの。そして、彼らが全方位からプレイヤーに向かって怒涛の勢いで押し寄せてくるスピード感は『DOOM』のそれだ。
足を止めた瞬間に囲まれてスクラップにされるため、絶え間なく移動し、トリガーを引き続けなければ生き残れない。

「常に死と隣り合わせ」という圧迫感の中で、敵の大群を蜂の巣にして突破できた瞬間のカタルシスは、他のFPSではなかなか味わえない中毒性がある。
プレイの魅力②:クソエイムでも問題なし!「敵の方を向いて撃て」という豪快なプレイフィール
「FPSは敵の頭を正確に狙い撃つ高精度なエイムが必要」と思っているなら、その固定観念は捨てていい。
筆者は普段『APEX』や『フォートナイト』のカジュアルマッチ程度しか遊ばない生粋のカジュアルゲーマーだが、ノーマルモードで適度に苦戦しながらもしっかりクリアできた。その理由は、あまりにも割り切った親切設計にある。
- 難易度選択が可能:歯ごたえを求めつつも、自分の腕前に合わせた難易度でプレイスルー可能。
- エイム精度はほぼ不要:初期アビリティとして「オートエイム」を標準装備。敵の判定自体もデカいため、狙いを定めるというより「敵の群れがいる方向に視点を向けて撃ちまくる」だけでバシバシ当たる。
- リソースでゴリ押し強化:敵を砕いて得た歯車(リソース)で、HP増強やリロード速度UPを買い叩き、物理的に機体を強くしていける。
繊細なエイム操作に悩まされることなく、「とにかく撃ちまくる快感」だけに没頭できるのは、間違いなく本作の大きな強みだ。
(※もちろんスナイパーライフルなど一部の精密射撃武器ではエイムを要求されるが、プレイスタイルで回避可能だ。)
プレイの魅力③:生還率を爆上げする「デコイ」の神要素とエッジの効いたビルド構築
リソースを投入して解放できる「サブウェポン」と「アビリティ」の試行錯誤も実に熱い。
コスト上限の中で「どれを組み込んで生存率を上げるか」をカチカチ考えるのが楽しいのだが、中でも筆者を死の淵から幾度となく救ってくれた神装備が「デコイ」だ。

▲なぜかシュールなポーズのデコイたち
全方位から敵に囲まれて八方塞がりになった瞬間や、やられて丸腰でリスポーンし、前の自分の残骸(装備)を回収しに向かう絶体絶命の局面でデコイを投げる。
すると、群がっていた敵が一斉にデコイへ群がり、圧倒的な隙が生まれるのだ。
- 生き残り特化:「デコイ + シールド展開 + 回復」で泥臭く生き残るチキンビルド
- 殲滅特化:「各種グレネード大量積み」で力こそパワーを体現する攻撃型ビルド

▲サブウェポンやアップグレードは豊富に用意されている
プレイヤーの性格と立ち回りがダイレクトにビルドへ反映されるため、試行錯誤の甲斐がある。
ビジュアルの魅力:90年代レトロPCゲーム感漂う2.5Dドット絵と、狂気的なまでの「UI演出」
グラフィックは、かつて90年代のレトロ洋ゲーFPS(『DOOM』や『Duke Nukem 3D』など)が魅せたビルボード表示の2.5Dドット絵スタイルを踏襲している。
無骨でどこか愛嬌のないロボット兵器、触手のように蠢く不気味な敵、荒涼としたレトロサイバーな世界観——。
この独特な「レトロPCゲーム感」溢れるドットグラフィックが、チープどころか圧倒的なノスタルジーとフェチズムを醸し出している。
そして何より素晴らしいのが、画面下部に常駐する「顔UI」の存在だ。
主観視点(FPS)でありながら、画面下では主人公(自機)の顔が常に表示されている。
- 敵の群れに照準を合わせた時のギラついた顔
- 激しい視点移動で左右を振り向く表情
- ダメージを受けた時の歪む顔




といった具合に、プレイヤーの操作と状況に連動して表情がくるくると変化する。
構える武器によってもしっかりとビジュアルや手元のグラフィックが変化するなど、細部まで注ぎ込まれた開発者の病的なまでの「こだわり」には脱帽するしかない。
世界観・ストーリーの魅力:人類滅亡の絶望と、どこか危機感の薄いロボットたちの「愛おしさ」
世界観のベースは「人間が絶滅し、戦闘ロボットだけが虚しく戦い続けている」という救いようのない絶望だ。
だが、作中に漂う空気感はどこかシュールで、クスッと笑えて、そして猛烈に愛おしい。
戦場では無機質な殺戮を繰り返しているロボットガールたちだが、拠点に帰れば「なんか犬拾ったから飼おうぜ」と柴犬を可愛がり始めたり、くだらない雑談で盛り上がったりと、とにかく危機感が薄い。
殺伐とした戦火の中で、このゆるい日常と彼女たちの間に芽生える「ちょっとした絆」が妙に心に刺さるのだ。

▲ボスを倒したら渾身のピースである
その一方で、プレイヤーは撃破されるとあっけなく「次の機体」へ意識が転送され、「直前に死んだ前機の残骸(自分の遺体)から武器をむしり取って戦線を再開する」という強烈な使い捨て感を叩きつけられる。

▲破壊された位置に前機の残骸と武器があり、リスポーン時には回収が必要だ
この「シリアスな設定」「コミカルな日常」「無機質な使い捨ての現実」が交錯する独特のドラマ性は、一度ハマると抜け出せない強烈な味を出している。
ここは注意!購入前に知っておくべき「惜しいポイント」
全体的に満足度の高い傑作だが、尖ったゲーム性ゆえの「人を選ぶ部分」も確実に存在する。プレイ前に以下の2点は覚悟しておこう。
容赦のない「画面酔い」の嵐
四方八方、さらには頭上からも大群が押し寄せ、上下運動の激しい敵も多いため、視点移動はかなり過酷だ。
激しい全方位のエイムと移動を繰り返すため、三半規管が弱い人にはかなりキツい。
特にストーリー中盤で一度だけ挟まる「素手で戦うステージ」の画面酔いは強烈で、筆者もかなりのダメージを受けた。
画面酔いしやすい体質の人は覚悟して挑むか、長時間のプレイを避ける工夫が必要だ。
復帰直後の「理不尽なリスキル」
全滅してリスポーンした瞬間、敵の群れのド真ん中に叩き落とされて数秒で再び殺される場面が何度かあった。
進行不能になるほどではないものの、「理不尽な死」に理性を削られる瞬間があるのは確かだ。
リスポーン直後のデコイ投入など、復帰時の立ち回りには細心の注意を払う必要がある。
まとめ:1,500円で味わえる濃密な脳汁体験!サクッと遊べて満足度は抜群
メインストーリーのエンディングまでのプレイ時間が約4時間、1,500円という駄菓子感覚の価格設定でありながら、休日や週末の数時間で一気に駆け抜けるには最高の満足度と達成感を提供してくれる。(メインストーリー終了後にはEXステージとやりこみ要素も用意されている)
『最終回収SQUAD』はこんな人におすすめだ!
- 『DOOM』や『地球防衛軍』のように、群がる敵をなぎ倒して脳汁を出したい人
- 90年代レトロPCゲーム風の2.5Dドット絵や、フェチズムを感じるUI演出に痺れる人
- 殺伐とした終末SFと、ロボットたちのゆるい日常のギャップに惹かれる人
- エイム力に自信がないが、ハイスピードなFPSの爽快感を味わいたいカジュアルゲーマー

「FPSはエイムが全て」という固定観念をぶち壊し、とにかく撃ちまくる快感と泥臭いサバイバル、そして愛おしいロボットたちの世界観を見事に融合させた『最終回収SQUAD』。
気になったゲーマーは、ぜひSteamやSwitchでこの弾幕地獄に飛び込んでみてほしい!


コメント