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BITA70です。
今回は2026年11月発売予定の注目作『クライムライト(CRYMELIGHT)』の体験版をプレイしたインプレッションをお届けします。
……と、ここで鋭い読者の皆さんなら「開発のフリューって普通に中堅〜大手メーカーじゃないか!」とツッコミを入れたくなったかもしれない。
正論です。インディーゲーム専門ブログを謳う身としては、本来なら大手や中堅メーカーのタイトルを取り上げるのは少し不本意ではある(笑)。
ですが、ちょっと待ってほしい!本作は「INDIE Live Expo」や「東京ゲームダンジョン」といったインディーイベントにも堂々と出展されており、Steamの公式タグにもバッチリ「インディー」の文字が刻まれています。
何より、筆者の癖にド直球で刺さるダークなビジュアルを目の前にして無視なんてできるわけがないのだ!
というわけで、今回は「インディーイベントに出てたんだからこれはもうインディーゲームってことでOK!」という暴論(?)を盾に、中堅メーカーがインディー市場へ本格的に殴り込みをかけてきた本作の魅力に迫っていく!

「不思議の国のアリス×ダークファンタジー」の王道かつ豪華な作り
本作の舞台は、死後の世界「ワンダーランド」。
主人公の少女「アリス」が、支配者である「女王」を倒して自由を得るため、仲間たちの“罪”と向き合いながら戦うという物語だ。
「不思議の国のアリス」モチーフのダークファンタジーといえば、正直なところゲームやアニメではかなり使い古された王道中の王道設定。
だがっ……「結局こういうのが一番好きでしょ?」と言わんばかりのクオリティで殴られたら、そりゃあ降参するしかないのである!
人気イラストレーター・夜汽車氏が手掛けるキャラクターデザインと、退廃的で美しい世界観の組み合わせがとにかく秀逸。
「王道だけど、やっぱりこれが大好物なんだよ!」と、刺さる人にはとことん突き刺さるビジュアル表現に仕上がっている。

さらに驚かされるのが、キャラクターが豪華フルボイスという点!
退廃的な世界で繰り広げられる重厚なストーリーが、豪華声優陣の演技によって一気に引き締められ、作品への没入感をグッと高めてくれる。
グラフィックとボイスが噛み合ったことで生まれる濃密なダークファンタジーの空気感は、画面を開いた瞬間に引き込まれること間違いなしだ。

世界観と完璧に噛み合ったユニークな仕組み
本作は単に雰囲気が良いだけでなく、ローグライクアクションとしてのシステムも非常に個性的で練り込まれている。
中でも特に印象的だったのが「ポーカービルド」と「懺悔システム」の2つだ。
トランプの「役」で強くなる!中毒性抜群のポーカービルド
ステージ攻略中に入手できるスキルカードはトランプがモチーフになっており、5枚の手札で「ポーカーの役(ワンペア、フルハウス、ロイヤルストレートフラッシュなど)」を作ることで、スキルの効果が劇的に跳ね上がるという独自の仕組みを採用している。
単に強いスキルを詰め込むだけでなく、「あえてこの数字を残してフラッシュを狙うか?」「確実なワンペアで手堅く攻めるか?」といった、カードゲームのような手札構築(ビルド)の駆け引きが楽しめる。
思い通りの役がバシッと揃った瞬間の爽快感と火力の跳ね上がり方は、かなりの中毒性がある!
敵を倒した“罪”を捧げる「懺悔システム」
もう一つの大きな特徴が、敵を倒すことで溜まっていく“罪”を告白して昇華する「懺悔システム」でだ。
敵を撃破して背負った罪を懺悔することで、キャラクターの強化に必要なアイテム(涙)を獲得できるという流れになっているのだが、これが「死後の世界で罪と向き合う」という本作の世界観と完璧にガッチリ噛み合っているのだ。
単なる「敵を倒して素材を集めて強化する」という作業になりがちなシステムを、世界観のフレーバーとして見事に落とし込んでいる点には脱帽した!
爽快感の反面、気になる調整と難易度(試遊インプレッション)
バトルアクション自体は非常に軽快で、派手な攻撃演出も合わさって動かしていて素直に気持ちが良い仕上がりだが。
特に敵を倒した空間が広がる「ワンダーディメンション」、トランプで手に入る必殺技や、攻撃スキルなどの演出は爽快で、フィールドが広がるにつれてアクションが高速化し、怒涛の連続攻撃を叩き込めるときのプレイフィールは病みつきだ。
だが…試遊段階の正直な感想を言わせていただくと、アクションの難易度や調整面にはいくつか気になる点も見受けられた。
正直、これは筆者のプレイスキルの問題であるが、一番気になったのが、被ダメージの視認性とフィードバックの薄さ。
画面上の演出が非常に華やかで派手な反面、敵の攻撃モーションや予兆がエフェクトに埋もれて見づらく、「気づいたら体力がゴリッと削られていて、いつの間にか死んでいた」という事態が多発することがあった。
▲フィールドのグラフィックが落ち着いてるところではちゃんと見えるぞ!
さらに、強力な必殺技(大技)を繰り出した際にも無敵時間が存在しない(または極めて短い)仕様になっているため、技の発生や後隙に敵の攻撃を合わせられると一気にピンチに陥ってしまう。
アクションとしての手応えや爽快感のポテンシャルは間違いなく高いのだが、現状の調整だとやや理不尽に感じてしまう場面もあり、プレイヤーの差し込み技術がかなりシビアに問われる印象を受けた。
製品版に向けて、被ダメージ時のわかりやすさや技のフレーム調整など、より洗練されたブラッシュアップが行われることを期待したいとこだ!
小規模インディーには真似できない豪華な展開!
個人や数人のチームで制作される小規模なインディーゲームも魅力的だが、中堅メーカーであるフリューが手掛けるからこそ実現できる「圧倒的な豪華さ」も、本作の見逃せない大きな強みである。
その象徴とも言えるのが、発売に向けて用意されている特別版である「ティーパーティBOX」の充実ぶりだ。
ゲーム本編に加えて、スタートダッシュに役立つ武器やアクセサリーといったゲーム内アイテムはもちろんのこと、美麗な世界観を網羅した「デジタルアートブック」、世界観を彩る「オリジナルサウンドトラック」、さらにはキャラクターの魅力を深掘りする「オリジナルボイスドラマ」までてんこ盛りで付属するとのこと!

正真正銘の個人インディーでは、資金やリソースの限界からここまで手厚いメディアミックス的な豪華特典を用意するのは至難の業だが。
「手頃な価格帯で遊べるローグライクアクション」というインディー特有の魅力と、「大手・中堅ならではのプロダクションノートの豪華さ」が見事に融合しており、作品の世界観にどっぷり浸かりたいファンにとってはたまらない仕様となっている!
お知らせ!正式体験版来るっ!
ここまで紹介してきた『クライムライト』だが、なんと9月17日10時より”正式体験版”が配信されるとのことだ。
今回配信される正式体験版では、ゲーム冒頭から第一章まで遊べるとのことで、バトルだけではなく、前述したティーパティーやストーリーに触れることもできるようだ。
今回の体験版でのフィードバックも反映されているとのことなので、ぜひ正式体験版のプレイフィールを読者にもお届けしたいと思っている。
まとめ:製品版に向けた総評
『クライムライト(CRYMELIGHT)』体験版のレビューをお届けしました!
インディー専門ブログとして「フリュー作品を取り上げるのはどうなの!?」という葛藤(?)から始まった今回のレビューだが、実際に触ってみると、インディー市場を意識した手軽で中毒性の高いゲームシステムと、中堅メーカーならではの豪華なビジュアル・ボイス・豪華特典が絶妙なバランスで融合した見どころ満載の一作だった!
刺さる人には絶対刺さる!暗廃的で美しいダークファンタジー世界観
ポーカーの役で技が覚醒する、中毒性の高いビルドシステム
フルボイス&豪華特典で世界観にどっぷり浸れる贅沢さ
試遊段階では被ダメージの分かりづらさなどアクションバランス面でいくつか課題も感じられたが、それらを吹き飛ばすほどのポテンシャルと魅力が詰まっているのは間違いない。
発売予定である2026年11月の製品版に向けて、これらのポイントがさらにブラッシュアップされれば、ローグライクアクション界隈で大きな話題を呼ぶタイトルに化ける可能性を十分に秘めていると感じられる!
「刺さるビジュアルのゲームを探している」「ひと味違ったビルド系アクションを遊んでみたい」という方は、ぜひ今のうちにチェックしてウィッシュリストに入れてみてはどうだろうか?



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